文・写真: SIA代表理事 福島
5月30日からカロー入りし、事前準備を経て6月3日に小学校への文房具送呈を行いました。
6月は新学年が始まる月。この時期、このタイミングで送呈することができたのもひとえにご支援いただいた皆様のおかげです。ありがとうございます。
写真は今回小学校に送呈したノート、鉛筆、消しゴムです。
今回の送呈に合わせて皆様からいただいた支援金の合計は105,000円でした。
それに対して今回必要とされていた金額は新支援先も含めると最終的に272,800円にまで膨らみました。
そのため支援内容の優先順位を考えて支援する必要がありました。
継続性という意味から昨年文房具を寄贈した学校へは今年も漏れなく寄贈することとしました。また、浄水器を設置済みの小学校、寺院には優先してフィルター交換を行うことにしました。
しかしフィルターにつきましては予算の関係から1年分(3回分)として8800円計上していたものをとりあえず各1回分のフィルター交換に止めました。
写真は浄水器の交換用フィルター。
そうして今回支援することができた内容は以下になります。
・文房具の送呈・・・5小学校 337,925Ks
・浄水器フィルター1回分の交換・・・3小学校 3僧院 700,000Ks
フィルターは場所によって石灰質が多い、汚染度が高いなどして、通常4ヶ月使えるはずのフィルターが1ヶ月しか持たないところもあるとのこと。今後不足しているフィルターの購入代金を何とかできればと思っています。今年の残りの不足分金額については別途お知らせしたいと思います。
6月3日に3つの小学校を訪問して文房具をお渡ししてきました。他の小学校へは現地スタッフのミンカエ君が届けてくれます。
また、浄水器フィルターは既に必要分を購入済みで、これもミンカエ君が地元の人間と協力してこれから取り付けを行います。
支援の出発点、アマカ第一小学校の送呈式
山の中にあるアマカ第8小学校。
今回私は初めて訪問したのですが、たどり着くまでの道が緑が多くて気持ちいい!その先の丘の上に現れたちっちゃな校舎。
中は狭いながらもベニヤ板で上手に仕切られ、学年を分けて授業が行われていました。
文房具送呈の様子です。
とにかく狭くて生徒達が集まるスペースが無いので私が配ってまわることにしました。
こちらの小学校は今回新しく支援することになった小学校です。軍が建てた小学校で軍のエリアに建っています。結構キレイな建物ですね。写真右が校長先生。写真左は第一小学校の校長先生。付いて来てくださいました。
軍の力で半ば強制的にどこかの企業に立派な建物を作らせたそうで、建物はキレイ。しかし軍の力はそこまでで、他の設備はほとんど無い状況とのこと。お金のある軍人たちは町の学校に子どもを行かせていて、階級の低い貧しい軍人の子どもや付近の貧しい一般家庭の子どもが通う小学校になっています。校長先生の話では、時々NGOや寄付者が学校を訪れることがあるが、みんな立派な校舎だけ見て「ここは支援は不要だな!」と判断して支援がもらえないのだそうです。
文房具送呈の様子。
反抗心やけんか腰な気持から腕を組んでこっちを見ているわけではありません!ミャンマーでは目上の人の前で子供が行うポーズなのです。