きっかけは数年前、ある山の頂上で見つけた朽ちかけたパゴダ(仏塔)でした。
それは山のふもとの村が管理していたパゴダでしたが、貧しさのために修理することができず、崩れ行くまま、既に百数十年が経過していました。
仏教徒としての功徳を積むという、始めはどちらかというと関係者の個人的な欲求の意味合いで始まった修復工事であったのですが、まわりの人たちを巻き込んでいくにつれ、色々な変化が起こり始めました。
敬虔な仏教徒たちにとってパゴダの修復に関わることは大いに徳を積むということ。
パゴダを村人みんなで修復してみんなで祝うことで、村に活気と団結力、そしてささやかながらも経済効果をもたらすことができたのです。それは図らずも、SIAが掲げる伝統文化を継承し、発展の輪を広げていくことにつながっていたのでした。
SIAでは今後も現地の文化継承や地域活性化に繋がる活動を継続していきます。